群論なんかこわくない

小松建三著
A5判・並製・192頁・1900円+税

楽しく学ぶ抽象数学. 予備知識ゼロの状態から出発し,超スローペースで群の準同形定理まで 到達します.全体を 10 日間で読み終える構成になっています. 群論は抽象的な数学の入り口でもあります.難敵攻略の第一歩として, この本を大いに活用してください.

まえがき

この本をお読みになる方へ

この本はごく普通の読者を対象として書かれた群論の入門書です.「普通の読者」の中には,数学が大の苦手で見るのもイヤだという方も含まれます.
予備知識ゼロの状態から出発し,超スローペースで群の準同形定理まで到達します.最初は簡単でも少しずつ難しくなっていきますから油断しないでください.全体を10日間で読み終える構成になっていますが,もちろんこれはひとつの目安.ご自分のペースに合わせて自由にお読みください.
抽象的な現代数学はなかなか手ごわい相手です.難攻不落の城のようにも見えますがどうでしょうか.群論は抽象的な数学の入り口でもあります.難敵攻略の第一歩として,この本を大いに活用してください.ご健闘を祈ります.

                               小松建三

目次

●目次
この本をお読みになる方へ・・・i
プロローグ・・・ii
初 日置換の計算(1)・・・1
2日目置換の計算(2)・・・19
3日目群とは何か(1)・・・45
4日目群とは何か(2)・・・60
5日目群とは何か(3)・・・73
6日目部分群・・・90
7日目巡回群・・・104
8日目正規部分群・・・116
9日目準同形写像・・・138
10日目同形写像・・・154
おまけ・・・172
付 録・・・174
あとがき・・・178
索引