理系数学サマリー

安藤哲哉著
A5判・320頁・2625円(税込)

すべての理系人のために

高校1年から大学2年までに学ぶ数学の中で実用上有用な内容をこの1冊に要約しました.
あまり知られていない公式まで紹介した新趣向の概説書です.
科学者、技術者、教師、そして理系学生かたがたにぜひ.

目次
第 0 章 基礎用語と基本概念
第 1 章 初等関数
第 2 章 図形と三角法
第 3 章 図形と方程式
第 4 章 行列とベクトル
第 5 章 微分積分
第 6 章 数列と級数
第 7 章 代数
第 8 章 離散数学
第 9 章確率・統計

ごあいさつ

まえがき

本書は,高校1年〜大学2年あたりで学習する数学の中で実用上有用な 内容を要約して説明したものである.特に,最近また数学を必要としてい るが,高校・大学で勉強した数学はかなり忘れてしまったという方を想定 して書いた.そういうわけで,公式や定理は証明を割愛した.

昔,高校・大学で,数式や微積分の計算,方程式を解く練習をたくさんし た方も多いかもしれない.しかし,こういう部分は計算機にまかせたほう がよい.計算の技術や技巧を思い出して,間違いなく正確に計算をするこ とは相当困難なことであり,それをもう一度頑張って勉強するよりは,少 しお金を払ってMathematica などの数式処理ソフトを購入し,その使い方 をマスターするほうが,ずっと少ない努力で正確な計算ができる.こうい う数式処理ソフトは,単純な数値計算だけでなく,文字式の計算,因数分 解,(連立) 高次方程式を解くこと,与えられた関数の微積分(数値解だけ でなく関数の形でも答が得られる) などは大得意である.しかし,こうい うソフトを使って計算するにしても,数学の諸概念や,基本的な公式は知 らないと,何も始まらない.

人間がすべき部分は,現実に与えられた問題を,数学的に定式化して,問 題を解決するための計算式や方程式を作ったりする部分である.そして,数 学を勉強した多くの人が経験したように,ここが数学を使う上でもっとも 難しいところでもある.ただし,ここの部分は数学の専門知識よりも,理 工学・経済学などのそれぞれの専門知識が必要なので,本書では扱えない. そのかわり,実践面でよく登場すると思われる公式に関しては,少し詳しく 紹介した.どういうわけか,実用上有用な公式でも,大学生が多く使う一般 的教科書には紹介されていないものも多数ある.そういう盲点にある部分 は,重点的に紹介したつもりなので,幾分かでもお役に立てば幸いである.

2008年5月

著者